千葉県市原市中高根のホテルで従業員の佐伯仁美さん(56)が首を切られた状態で死亡していたのが見つかった強盗殺人事件で、ホテルの出入り口付近にある防犯カメラが布のようなもので覆われていたことが2日、捜査関係者への取材で判明した。1日未明に何者かがカメラのレンズをタオルで覆う様子が映っており、以降の映像は見えなくなったという。県警は犯行を隠すためだったとみている。
一方、県警は2日、司法解剖の結果、佐伯さんの死因はひもで首を絞められたことによる窒息や、刃物で首や腹を切られたり刺されたりしたことによる出血性ショックの可能性があると発表した。また、血液のようなものが付いた刃物がホテル内から見つかったことも明らかにした。
県警によると、1日午前7時25分ごろ、「従業員が倒れている。手首が縛られ、顔が腫れ、意識、呼吸がない」と女性店長から119番があった。捜査関係者によると、佐伯さんは従業員専用の部屋で、体の前側で両手を縛られ、あおむけで倒れており、駆け付けた警察官が死亡を確認した。【林帆南】