浜口梧陵記念館と津波防災教育センターで構成される「稲むらの火の館」(和歌山県広川町広)で5日、入館者が50万人に達した。50万人目となった愛知県春日井市の上野弘幸さん(64)に花束と町の物産品が贈られた。
「稲むらの火」の教訓を広く伝え、津波防災を学べる施設として2007年4月に開館した。上野さんは会社関係の研修旅行で同館を初めて訪れ「とにかくびっくりした。テレビで見ることはあっても、自分に番が来るとは全然思っていなかった」と話した。
「世界津波の日」に大台を達成し、崎山光一館長は「防災教育に貢献させていただいていると自負している。今後もより一層精進していきたい」とコメントした。【姜弘修】