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2007年の加古川女児殺害、別事件の受刑者が関与ほのめかす供述

毎日新聞 2024年11月6日 10時25分

 兵庫県加古川市で2007年10月、小学2年の鵜瀬(うのせ)柚希(ゆずき)さん(当時7歳)が殺害された事件で、別の事件で無期懲役の判決を受けて服役中の男性受刑者(45)が、兵庫県警の聴取に殺害への関与をほのめかす供述をしていることが、捜査関係者への取材で明らかになった。

 男性は06年9月、兵庫県たつの市で小学4年の女児が刺されて重傷を負った事件への関与も認めているという。県警は近く、たつの市の事件について殺人未遂の疑いで男性を逮捕する方針だ。

 男性は04年9月、岡山県津山市で小学3年の女児(当時9歳)を刃物で胸などを刺して殺害したとして、1審・岡山地裁判決(22年)が無期懲役とし、23年9月に最高裁で確定した。

 加古川市の事件は、07年10月16日午後6時ごろに発生。鵜瀬さんは自転車で帰宅した際、自宅玄関に戻るまでのわずかな時間で何者かに胸などを刺されて死亡した。

 一方、たつの市の事件では06年9月28日、学習塾前の路上で9歳だった女児が胸などを刺され、重傷を負った。近くの防犯カメラにはリュックサックを背負った不審な人物が映っていた。

 捜査関係者によると、いずれの事件も容疑者につながる有力な情報がなかった。多くの警察官を動員して捜査を進める中で、男性が関わっていた疑いが浮上。県警が任意で聴取した結果、加古川、たつの両市の事件への関与を認める供述をしたことが明らかになった。県警は供述の裏付けを慎重に進めており、詰めの捜査に入った模様だ。

 加古川、たつの両市の事件では発生日に合わせ、現場近くで関係者らがビラを配るなどして情報提供を呼びかけていた。【柴山雄太、木山友里亜】

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