日本で生まれ育ったものの、在留資格付与の遅れで就職が制限された22歳の県内在住外国籍男性らを囲む集会が9日、横浜市内で開かれる。男性は県内企業から内定を得て、今春大学を卒業したが、東京出入国在留管理局横浜支局から就労可能な在留資格が出たのは10月だった。
男性の家族は、父親が中東出身、母親が南米出身。男性は父親の国籍だが日本を出たことがない。両親は日本在住30年を超えるが、強制送還に直面する「仮放免」扱いで、就労や健康保険に加入できない。一家は「安心して一緒に暮らせるよう全員に在留資格を」と話す。
集会は外国人支援団体「BOND」の主催。9日午後3時15分から、かながわ労働プラザ第8会議室とオンラインで開催される。問い合わせは、BOND(080・1822・6810)へ。【和田浩明】