食事やかむことに対する意識や行動実態を明らかにするため、ロッテ(東京都新宿区)はこのほど、ウェブで全国調査を実施した。その結果、同社が算出した「嚙(か)む力(りょく)」偏差値で、全国1位になった都道府県とは――。
調査では、①日常における「よくかむこと」に対する「意識」②夕食時一口あたりの咀嚼(そしゃく)回数やガムをかむ頻度といった「行動」③かむことの健康効果や食べ物の種類別の必要な咀嚼回数への理解度などの「知識」――の3要素を探るために用意した13個の質問に対する回答結果を分析。健康面で好ましいとされる順序に点数を割り振り、「嚙む力」の偏差値を算出した。
食事の際に「よくかむこと」を意識しているかを聞いた質問では、秋田県がトップ(49%)で、埼玉県と熊本県が次いだ(47%)。
「よくかんで食べることは、血糖上昇抑制や肥満防止につながる」「かむことが目の疲れ、乾燥を防ぐ」といったかむことのメリットを知っている人が多かった県は、群馬県と沖縄県が1位(309ポイント)に。鹿児島県(308ポイント)が続いた。
硬い食べ物と軟らかい食べ物で、「硬い食べ物を食べることが多い」と答えたのは、広島県と山口県が46%で最も多かった。和歌山県が45%で3位だった。
その結果、総合ランキングの上位は、1位・群馬県(偏差値75)▽2位・宮崎県(同74)▽3位・沖縄県(同69)▽4位・福井県(同68)▽5位・広島県と三重県(同62)――だった。下位は、43位・長崎県と香川県(同38)▽45位・山梨県(同37)▽46位・山形県(同36)▽47位・富山県(同35)――だった。
県民性について詳しいノンフィクション作家の岩中祥史氏は、1位の群馬県について「コシが強く、なかには10センチなどというものもある幅広のうどんを根菜類とともに、普段から食べつけている影響でしょう」とコメントしている。
アンケートは、10月3~7日、47都道府県の20~60代の男女に対して実施。4700人から有効回答を得た。20~60代を対象に同様のアンケートを実施したのは、3年ぶり2回目。【後藤豪】