東北電力女川原発2号機(宮城県)で再稼働後に原子炉を停止させたトラブルで、東北電は11日、原子炉内に入れた機器のケーブルが収まる管をつなぐナットが緩んでいたことが原因と発表した。原子炉の再起動や発送電開始の時期は示していない。
東北電によると、ナットは再稼働に向けた工事の一環で5月に交換した。この時、管を傷つけないよう、ゴムシートをまいてナットを締めたため、締め付けが不十分になったとみられる。作業は協力企業の作業員が行った。
再稼働後の11月3日、炉内に機器を入れて作業をしていたところ、管の外に機器とケーブルが出て、格納容器内部の構造物に引っかかり、引き抜けなくなったと推定した。
東北電は再発防止のため、締め付け作業手順を明確にするほか、現場で東北電の社員が立ち会い、緩みがないことを確認するとした。【高橋由衣】