愛媛県内のみで栽培される高級かんきつ「紅まどんな」の選果が14日、JAえひめ中央の堀江選果場(松山市)で始まった。16日に販売が解禁され、県内外の百貨店などに並ぶ。
紅まどんなは、とろけるような食感が特徴。2024年産は県内の298ヘクタールで栽培され、生産量は4288トンを見込む。出荷は25年1月上旬まで続く。JAによると、今年は山間部を中心としたカメムシの異常発生や梅雨明け後の高温、集中豪雨などに見舞われたが、品質は例年並みに仕上がったという。
同選果場では、機械で糖度などを測定し、傷の有無や大きさなどを目視でも点検。等級別に仕分けされ、次々と箱詰めされていった。JAえひめ中央営農部の清家伯弘(のりひろ)部長代理は「日ごろお世話になっている人への贈り物や自分へのご褒美に購入してもらえれば」と話した。
25年3月には、紅まどんなと甘平(愛称・紅かんぺい)に続く高級かんきつの新品種「紅プリンセス」が本格販売される。愛媛県はこの3種を「紅コレクション」として一体的なPRを進め、ブランド力強化につなげたい考えだ。【山中宏之】