滋賀県警が事件の証拠品3829点を放置していた問題で、県警は14日、強盗殺人など重大事件2件の証拠品約200点も適切に管理していなかったことを明らかにした。殺人事件は含まれていないとしていたが、13日の説明を訂正した。既に容疑者を検挙しており、県警は「捜査に影響はなかった」と説明している。
県警によると、放置されていたのは強盗殺人と殺人の2事件。捜査を担当した警察署名や具体的な証拠品の内容は明らかにしていない。約200点は放置を明らかにした証拠品3829点の中に含まれているという。
県警の担当者は「説明に誤りがあり、誤解を招いたことをおわびする」と話している。
県警は13日、県内12警察署のうち彦根や守山など7署で、事件の証拠品を放置していたと発表。拳銃や覚醒剤、刀剣類などで、古いもので1970年代の証拠品が確認された。全体の6割近くに当たる2241点で関係する事件が分からなかったという。
県警は捜査が終わった後、刑事訴訟法に基づいて検察庁に送付したり、関係者に還付したりする手続きを怠っていたと説明。管理簿に記載しておらず、定期的な証拠品の点検の対象外になっていた。【菊池真由、飯塚りりん】