関西将棋会館が移転オープンする大阪府高槻市が「将棋のまち高槻」として盛り上がりを見せている。日本将棋連盟が制定する「将棋の日」の17日、市内で将棋漫画のマンホールがお披露目された。JR高槻駅から同会館への最寄り出入り口「きた西口」の愛称も「将棋会館口」に決まった。
マンホールは、「将棋の渡辺くん」の作者の伊奈めぐみさんが描いた。デザインは2種類あり、夫でトップ棋士の渡辺明九段が同市マスコットキャラクターの「はにたん」や将棋の駒と一緒にポーズを決めている。
マンホールは、芥川商店街とJR高槻駅北側に14カ所設置された。式典に参加した伊奈さんは「漫画家冥利に尽きる。新しい関西将棋会館とともに、マンホールも市民のみなさんに親しんでもらえたら」と笑顔で話した。
JR高槻駅の愛称「将棋会館口」のお披露目式には、藤井聡太名人や浜田剛史市長らが出席した。JR西日本が約1カ月の期間限定で、新快速電車に「はにたん」をあしらった同館開館記念のオリジナルヘッドマークをつけて走らせ、そのデザインも披露された。
鉄道好きの藤井名人は「1編成しかない非常にレアな車両。私もどこかで乗車する機会があれば。高槻駅を利用する方に関西将棋会館の存在をより身近に感じてもらえればと思っています」と話した。
同会館は大阪市福島区から移転し、12月3日にグランドオープンする。【長尾真希子】、