家電量販店で万引きをしたとして、警視庁捜査3課は20日、住所不定、無職、今野靖容疑者(61)を窃盗容疑で逮捕したと発表した。警視庁は、窃盗罪の公訴時効(7年)が成立した事件を含め、約20年前から今野容疑者が計約4億円分の家電の万引きを繰り返した可能性があるとみている。
逮捕容疑は7月3日午前11時50分ごろ、千葉県松戸市の家電量販店で充電ラジオや火災警報器など15点(販売価格計約21万7000円)を盗んだとしている。「今は何も話せない」と供述している。
警視庁によると、今野容疑者は東京、埼玉、千葉の3都県の家電量販店で、客が少ない開店直後の時間帯を狙って来店し、万引きを繰り返していたとみられる。
万引きした家電は、千葉県市川市にある同じ古物買い取り店で売却していたとされる。店の記録によると、今野容疑者は今年1~6月に約80回来店し、ワイヤレスマウスや電動ひげそりといった家電など約800点を計約300万円で買い取らせていたという。【菅健吾】