山形県上山市で特産の干し柿作りが最盛期を迎えた。寒風に吹かれ、鮮やかなオレンジ色のカーテンが揺れている。
同市の須田青果園では皮をむいた紅柿16~20個をひもで結び、2週間ほど高さ約4メートルの干し場につるす。その後、2晩練炭を置いた小屋の中で乾燥を早め、更に屋内で2週間干すことによって、適度に水分が飛び、表面に糖分の白い粉を吹くと食べごろを迎えるという。
今年の紅柿は春先の霜による被害もなく、気候に恵まれたため大豊作。同園代表の須田善昭さん(47)は「干した紅柿は甘みが強く、風味があるのが特長。自然が作った天然のスイーツを食べていただきたい」と語る。
作業は来年1月下旬まで続き、約35万個を出荷する予定。12月1日からオンラインでも販売する。【竹内幹】