京都府は20日、中丹東保健所管内に住む60~70代の夫婦が毒キノコ「ツキヨタケ」を誤って食べ、食中毒になったと発表した。2人とも医療機関を受診して入院したが、現在は快方に向かっている。
府によると、2人は18日に綾部市内の山中で食用のキノコと間違えてツキヨタケを採取。持ち帰り、同日夜に鍋料理に入れて食べたところ、約2時間後に嘔吐(おうと)などの症状が出たという。
ツキヨタケはシイタケやヒラタケなど食用のキノコと似ており、食べると30分~3時間ほどで嘔吐や下痢、腹痛などの症状が出るという。府は「鑑別は素人では難しい。野生のキノコを採取して食べないようにしてほしい」と呼び掛けている。【久保聡】