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かばんから野菜や果物…餌盗んだ疑いで飼育員書類送検 天王寺動物園

毎日新聞 2024年11月21日 19時51分

 天王寺動物園(大阪市天王寺区)で飼育されている動物用の餌を盗んだとして、大阪府警が21日までに、40代の男性飼育員を窃盗容疑で書類送検していたことが動物園などへの取材で明らかになった。動機は明らかになっていないが、園の担当者は「飼育員が動物の餌を盗んだとすれば、園始まって以来の出来事」と嘆いている。

 天王寺動物園によると、調理場に保管された野菜や果物が9月ごろから不自然に減っていたため、府警天王寺署に相談。防犯カメラの映像などから外部の人物が侵入した可能性は低く、園の職員が関与した疑いが浮上した。10月1日に署が男性飼育員のかばんを確認したところ野菜や果物が見つかり、盗んだことを認めたとの連絡を園は署から受けたという。

 園では白菜やキャベツといった野菜、バナナやリンゴなどの果物に加え、肉や魚、草類など100種類以上の餌を飼育する動物のために用意している。体調に考慮して品質が良いものを選んでいるといい、野菜や果物は人間でも食べられるという。

 天王寺動物園は1915年に開園し、約170種類計1000の動物を飼育している。調理場の管理状況を見直したところ一時的に施錠がされていなかったケースがあったといい、担当者は「今回の件を受けて施錠を徹底した。職員の処分も検討する」と話している。【中田敦子】

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