千葉県館山市藤原の動植物園「アロハガーデンたてやま」で、数十年に1度だけ花を咲かせるリュウゼツランが花茎を伸ばしている。同園によると、2025年初頭には花を咲かせそうだという。
リュウゼツランは中南米原産の多肉植物で、開花まで長い年月がかかるのが特徴。100年に1度花を咲かせるとの意味からセンチュリープラントという別名があり、茎の先端付近に房状の花を咲かせた後は親株が枯れてしまう。
同園は展望塔付近で約20株のリュウゼツランを栽培しており、うち1株が10月下旬から花茎を伸ばし始めた。11月7日現在で高さ約3メートルまで成長。今後2カ月間ほどかけて10メートル程度に成長するとみられ、25年1月中旬~2月中旬に黄色い花が見られそうだという。
同園でリュウゼツランの開花が確認されれば15年5月以来。同園は「珍しい花なので、(開花したら)ぜひ見に来てほしい」と話している。【岩崎信道】