11月22日は「いい夫婦の日」――。タイミングよく、今年6月に配信されたドラマ「1122 いいふうふ」で、夫婦役を演じた俳優の岡田将生さん(35)と高畑充希さん(32)が19日、結婚を発表した。ドラマでは夫婦仲を円満に保つための2人の関係がテーマだったが、夫婦が幸福でいるために必要なものは何だろうか。
幸福度アンケート調査
シンクタンク「SOMPOインスティチュート・プラス」は今年7月、国内在住の18~89歳の男女を対象に幸福度に関するインターネット調査を実施し、7471人から回答を得た。報告書にまとめ、11月15日に発表した。
アンケートは「とても幸せ」を10点、「とても不幸せ」を0点とし、最も近いと思う点数を選択する。
報告書によると、女性の幸福度のバロメーターの一つとなったのが「家事分担」だ。女性が、夫やパートナーに対し「家事に前向きだ」と感じているほど幸福度が高い傾向があった。
「とても前向き」と回答した女性の幸福度の平均値は8・4点。「どちらかというと前向き」「どちらともいえない」「どちらかというと前向きでない」と徐々に落ち、「全く前向きではない」は5・6点まで下がった。
女性の年代別では、18~29歳と30代の回答は、夫やパートナーが「とても前向き」「どちらかというと前向き」を合わせると約6割を占めた。一方、40~80代は40%台にとどまった。若い世代ほど男性が積極的に家事を行う傾向がうかがえる。男性についても、妻やパートナーが家事に前向きだと幸福度が高い、女性と同様の傾向があった。
家事は「コミュニケーション」「配慮」
濱野展幸・統括上席研究員は「家事の分担に互いに前向きだと感じていれば、幸福度が増す傾向にあります。家事をすることは、幸福度に影響する『コミュニケーション』『他者への配慮』につながります。相手に思いやりをもって接し、十分にコミュニケーションを取ることが大切ではないでしょうか」と話している。【御園生枝里】