格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションの旅客機内で12月1日から温かいたこ焼きの提供が約5年ぶりに復活する。食品ロスの削減などで約5年前から提供を取りやめていたが、復活を望む多くの声に応えた。
ピーチでは2014年6月にたこ焼きの提供を始めた。ソースの香りに誘われて注文が相次ぎ、「空の上で食べる味は格別」などと評判になった。
ただ、たこ焼きは賞味期限が短く、注文が少ない時には廃棄せざるを得なかった。食品ロスを減らすため、約5年前にたこ焼きを含む温かい機内食の提供を休止。コロナ禍もあり再開できず、代わりに缶詰入りのたこ焼きを機内販売していた。
ピーチは21日、「復活を求めるお客さまからの声が多い」として、たこ焼きを含む温かい機内食の提供を再開すると発表した。たこ焼きは関西国際空港発―台北行き、バンコク行きなど国際線の一部路線で、5個を900円で販売する。食品ロスが出ないよう提供方法を工夫した。カツオ節は機内で舞ってしまう可能性があるため使っていない。
機内食は他に、シンガポールチキンライス(1500円)、東京ばな奈カレー(1500円)、てまりずし(2200円)、厚焼きたまごサンド(900円)などを出す。
ピーチは「大阪を印象付けるメニューで、特に外国人利用客に食べていただき、機内から日本や大阪を感じてほしい」としている。【中村宰和】