岡山の礎を築いたとされる戦国大名、宇喜多直家と秀家親子の物語のNHK大河ドラマ化を目指し、岡山市や岡山商工会議所でつくる「戦国宇喜多家を顕彰する会」が署名活動を進めている。秀家は豊臣家の五大老の一人だが、五大老のうち宇喜多家は唯一大河ドラマで主役として取り上げられていない。同市出身で歴史学者の磯田道史さんの後押しもあり、地域の歴史の再評価や全国への発信を目指す。
会事務局の市観光振興課によると、岡山城や市内各所に設ける署名スポットと特設ウェブサイトで署名を集めている。集まった署名数は同サイトで随時更新され、50万筆を目指すという。
10月12~14日に岡山市内であった署名イベントでは名刺サイズの「宇喜多家家臣団証」と、岡山城郭の特徴をを表す不等辺五角形のカードに「大河」と「すごくなりたい!」を意味する岡山弁を掛けた「わしらも大河になりたいが!」と書かれた特製ステッカーが配布された。
家臣団証カードは現在も、岡山城天守でもらうことができ、ウェブ署名した場合は、ダウンロードして入手できる。
ステッカーは好評だったため、今後のイベントでも配布を検討中。
市観光振興課の風早孝将課長補佐は「出だしは想像以上に好調で3日間で3000筆が集まったが、まだまだこれから」と話していた。問い合わせは市観光振興課(086・803・1332)。【今東理恵】