ディズニーアニメ映画「モアナと伝説の海2」が12月6日から劇場公開されるのを前に、日本版で主人公モアナ役声優を務めた屋比久(やびく)知奈(ともな)さん(30)が、名古屋市内で映画に込めた思いを語った。
映画は海を舞台としたミュージカル作品。海と特別な絆で結ばれた少女モアナの冒険を描いた前作「モアナと伝説の海」(2017年)から3年後を舞台に、19歳に成長したモアナは「1000年に一人の導く者」となり、神の呪いで引き裂かれた世界をつなぐ使命を背負って新たな航海に出る。
沖縄出身の屋比久さん。大学時代に受けた前作のオーディションでモアナ役に抜てきされ、芸能界デビュー。ミュージカル俳優・歌手として活躍する。続編でも声優を続投し、劇中歌の「ビヨンド~越えてゆこう~」を熱唱する。
屋比久さんは「小さなころから海が身近にあり、潮の香りや砂浜を感じて育った。私もモアナと同じように外の世界に憧れてきた」という。劇中、モアナは数々の苦難にぶつかりながらも、半神半人の英雄マウイら仲間たちと乗り越えていく。そんな姿から「観客に元気と勇気を届けたい」と語る。
名古屋・栄の中部電力ミライタワー前には、来年1月7日まで映画の世界観を表現したPRコーナーを設置。21日夜にあった公開イベントで屋比久さんは「ビヨンド」を力強く歌い上げた。【山田泰生】