JR九州の駅長が選んだ「推し丼(どんぶり)」の中から九州ナンバーワンを決めるグルメイベント「2024駅長対抗 ご当地丼総選挙」の決選投票が24日、門司区のJR門司港駅前広場で開催された。九州7県62丼の頂点に福間駅(福津市)の「福津めん鯛丼」が輝いた。準優勝は行橋駅(行橋市)の「豊前(舞鮮)みらいサーモンの海鮮&スティックフライ丼」が選ばれた。
「総選挙」は駅周辺のにぎわいづくりや地域の魅力発信を目的に、JR九州が初めて企画。ウェブ投票による予選を勝ち抜いた13丼が決選投票に進んだ。
この日は約5500人が来場し、約3000枚の当日券は3時間で完売するほどの盛況だった。丼は全店1杯1000円で提供され、来場者は1杯当たり2枚付いてくる投票券を好みの丼に投じた。イベント途中には各駅長らによるPRタイムが設けられ、丼の魅力を来場者にアピールした。
優勝した福津めん鯛丼は、玄界灘で水揚げされた天然マダイと博多明太子、卵黄を絡めた漁師丼で、総投票数5812票中642票を獲得した。福間駅の紺屋良治駅長は「力を込めてやった分、涙が出る。うれしい気持ちでいっぱい」と喜んだ。日田駅の「福地のうなるホルモン丼」を食べた八幡西区の田原由美子さん(66)は「お肉に合う甘辛なタレがおいしかった。いろいろな丼を見ることができて楽しかった」と笑顔を見せた。【井土映美】