25日午前8時50分ごろ、群馬県富岡市上黒岩のもみじ平総合公園で、作業中の団体職員の男性(69)が襲ってきたイノシシに体をかまれ、あばら骨も折る重傷を負った。富岡署と同市によると、イノシシは体長約1・4メートルの成獣とみられ、公園の敷地のすぐ外にある雑木林のわなにかかっていたが、わなから逃げて男性に突進した。わなにはひづめ部分が残っており、同署によると自ら足先をちぎった可能性がある。
男性は同僚2人と公園の剪定(せんてい)作業をしていたが、通行人から「イノシシがわなにかかっている」と伝えられ、確認に行った。ワイヤでイノシシなどの足をくくって捕獲するくくりわな付近にイノシシがいたが、3人を見ると男性に突進してきたという。
男性は市内の病院に搬送され、命に別条はないという。富岡市は現場付近を立ち入り禁止にして利用者に注意を呼びかけている。同署は「わなにかかった動物には近寄らないで」と呼びかけている。【日向梓】