オーディオブックの運営事業者が利用者に活用場面を尋ねたところ、6歳以下の子どもがいる4人に1人は、育児のかたわらで利用しているとの調査結果が出た。寝かしつけ中や、公園で遊ぶ子どもから目が離せない場面などでも、耳で本を楽しんでいる人がいることが示された。
オーディオブックの運営事業者「オトバンク」が11月、利用者にインターネットで調査した。6歳以下の子どもがいる利用者132人が回答した。
利用場面(複数回答、以下同)は、1位移動中(61%)、2位家事中(52%)などに続いて、5位に育児中(27%)が入った。具体的な場面としては、遊んでいる子どもの見守り中や、寝かしつけ中、子どもの送迎時、抱っこ中を選んだ人が多かった。
自由記述では「家の前や公園で外遊びしている時の見守り中」(30代女性)や、「息子は8カ月。昼寝は抱っこでしかしないため、抱っこしながら」(20代男性)、聞いているとの回答があった。
またオーディオブックの魅力について尋ねたところ、時間が有効活用できることや、目や手が離せない場面でも読書ができることを選んだ人が多く、「子育てで読書時間がまともに取れず、ストレスを抱えていた」(30代男性)との自由回答もあった。
同社は「目や手が離せないことが多い育児中のさまざまなシーンで使われていることが分かった」としている。
オーディオブックは、ナレーターが本を読み上げた音声をスマホで聞けるサービス。同社のほかAmazonなどが提供している。【熊谷豪】