12月の歳末特別警戒を前に大阪府警曽根崎署は28日、タレントの西田ひかるさん(52)を一日署長に任命した。グランフロント大阪北館(大阪市北区)で、買い物客らに特殊詐欺被害の撲滅などを訴えた。
兵庫県在住で、梅田にもよく訪れるという西田さん。この日は署員らによる防犯寸劇に参加した。「医療費の返金があるからATM(現金自動受払機)に行ってと言われた」と話す高齢女性役の署員に対し、西田さんは「それは『還付金詐欺』の手口。ATMでスマホはダメ!」などと声をかけた。
さらに府警音楽隊の演奏に合わせ、署が今年作った「東京ブギウギ」の替え歌「サギシャットアウト・ブギ!」も来場者と歌い、被害防止の注意点を呼びかけた。
西田さんは取材に「年末でせわしない気持ちに犯罪者はつけ込んでくる。怪しいと思ったら人に相談して、平和な年末年始を過ごしてほしい」と話した。【斉藤朋恵】