兵庫県の斎藤元彦知事のパワーハラスメントなどの疑惑が文書で告発された問題に絡み、告発者の元県西播磨県民局長の男性(7月に死亡)の私的情報とされるデータがインターネット上で拡散されている。情報は元局長の公用パソコンに保存されていたものとされ、斎藤氏は2日、報道陣に「本物かどうかわからない。県としては第三者機関による事実関係の確認を検討している」と述べた。
政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首が11月29日夜、元局長の公用パソコンにあったデータのファイル名が写っているとする画像を動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」で公開。さらに、1日午後にX(ツイッター)にファイルの内容だとするデータを掲載した。
元局長の公用パソコンは、告発文の存在を把握した片山安孝元副知事らが3月25日、内部調査として元局長を尋問した後に持ち帰ったことが、文書告発問題を究明する県議会調査特別委員会(百条委)などで明らかになっている。その後は、県人事課で保管されていた。
取材に対し、立花氏は「公開した情報は本物だと思う。(情報提供者について)県の第三者機関の方にしゃべるつもりはない」と話した。【栗田亨、山田麻未、藤河匠】