高野山真言宗は3日、来月で発生から1年を迎える能登半島地震と、9月の豪雨被害の犠牲者を慰霊し、早期復興を祈願する法会を営んだ。和歌山県高野町の総本山金剛峯寺と被災地の石川県輪島市をオンラインで結んで同時に行い、テレビ会議システムで発信した。今川泰伸・宗務総長は「お大師様の教えのもと、一日も早い復興と、幸せな日々が戻ってくることをお祈り申し上げ、皆様と心を同じくしたい」とあいさつした。
金剛峯寺では僧侶約15人が読経し、参拝者らが焼香する姿が見られた。大阪府豊中市から訪れた紺田民江さん(81)は「豊中で阪神大震災に遭った時のことを思い出した。これ以上災害が起きないようにと願っている」と話した。【藤原弘】