新鋭・気鋭の作家に贈られる第41回織田作之助賞の候補作が3日、決まった。選考会は19日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社で行われる。
候補作は、小川哲さん「君が手にするはずだった黄金について」(新潮社)▽木下昌輝さん「愚道一休」(集英社)▽藤井太洋さん「マン・カインド」(早川書房)▽町屋良平さん「生きる演技」(河出書房新社)▽山崎ナオコーラさん「あきらめる」(小学館)――の5作品。これまでに小川さんは直木賞を、町屋さんは芥川賞を受賞している。
選考委員は、いしいしんじさん(作家)▽江南亜美子さん(書評家)▽重里徹也さん(聖徳大学特任教授)▽芝井敬司さん(関西大学理事長)▽古川日出男さん(作家)――の5人が務める。主催は織田作之助賞実行委員会(大阪市、大阪文学振興会、関西大学、毎日新聞社)、協賛は一心寺、オダサク倶楽部、丸善雄松堂。【中本泰代】