違法なオンラインカジノを繰り返し利用したとして、桑名市消防本部に所属する30代の男性消防士長が愛知県警から賭博容疑で書類送検されていたことが分かった。消防本部は、消防士長を8月30日付で停職3カ月の懲戒処分にし、11月29日に発表していた。
消防士長は、2022年4月~23年9月ごろ、オンラインカジノを利用するため「家族の治療費でお金が必要」と虚偽の説明をし、同僚19人から約1800万円を借り入れていたという。
昨年10月に金を貸した同僚から上司に相談があり、発覚した。消防本部は、資金洗浄がらみの賭博事件を捜査していた愛知県警から捜査への影響がなくなったという趣旨の連絡を受けたため処分を発表したとしている。
消防本部は「職場秩序を著しく損ね、地方公務員及び服務規程に違反している。市の信頼を大きく失墜させる行為であり、信頼回復に努めたい」とコメントした。【渋谷雅也】