JR東北線や常磐線などを走るE721系の車両の台車枠にひびが見つかった問題で、JR東日本東北本部(仙台市)は11日、詳細検査の結果を発表した。検査対象車両の約3分の2で台車枠にひびが確認された。同本部は「走行の安全性は確保されている」としているが、メーカーと合同で原因を究明し、再発防止を図る。
同本部によると、詳細検査は目視で確認できない小さなひびを見つけるため、11月19日から12月11日にかけて、共通の構造がある49編成の98両を対象に実施。47編成の64両(対象車両全体の65・3%)で3~110ミリのひびが確認された。
40ミリ以上のひびは8カ所あり、11日までに溶接して修繕した。110ミリのひびが見つかった車両は走らせるのを控え、台車枠を取り換えることにしている。【松本ゆう雅】