長野県の諏訪大社で、開運絵馬や破魔矢など新年の縁起物の準備が進んでいる。下諏訪町の下社秋宮で11日、巫女(みこ)が完成品を一つ一つ手にして点検する様子が公開された。上社(本宮、前宮)、下社(秋宮、春宮)の4社で15日から頒布される。
縁起物は16種類。価格(初穂料)は例年と同じで開運絵馬の500円から大熊手の5000円まで。2025年のえと「巳(み)」にちなんだデザインは、開運絵馬と扇絵馬が茅野市出身の日本画家、岩波昭彦さん、六角形の昇運凧(たこ)は諏訪実業高校服飾科の生徒が手掛けた。
大みそかの深夜から日付をまたいで参拝する「二年参り」から正月三が日の4社の人出は、コロナ禍の感染防止対策で分散参拝を呼びかけた21年以降、減少しているという。諏訪大社では「お宮に足をお運びいただき、良い年をお迎えしてほしい」と話した。【宮坂一則】