宇宙ベンチャー「スペースワン」(東京都)は15日、和歌山県串本町の民間ロケット発射場で同日午前11時に予定していた人工衛星を搭載した小型ロケット「カイロス」2号機の打ち上げを、上空の強風の影響により直前で中止した。次回は18日午前11時の打ち上げを目指して日程を調整する。強風による中止は2日連続となった。
記者会見したスペースワンの阿部耕三執行役員は、14日の中止理由となった上空高度10キロ前後の強風は15日になって改善したものの、引き続き機体が壊れる恐れのある強さだったと説明。関係機関との調整や天候の見極めが続いており、正式な日程は16日に改めて公表するとした。
発射場付近に設けられた2カ所の見学場には15日にも約2000人が詰めかけた。阿部氏は「恩返しするためにも次こそは人工衛星を軌道に投入したい」と語った。【駒木智一、加藤敦久】