岐阜県博物館(関市)で16日、恐竜標本のすす払いがあった。恐竜たちが気持ちよく新年を迎えられるよう、市立西部保育園の園児15人らがブラシを使って丁寧に標本をこすり、1年間のほこりを落とした。
園児たちは「やさしく、なでるように」とコツを教わり、ティラノサウルスとアロサウルスの複製頭骨の標本を清掃。学芸員から「歯は何本あるかな」と尋ねられると、手を止めて数えていた。後藤清太ちゃん(6)は「恐竜は近くでみると迫力がすごい。歯をゴシゴシみがくのが楽しかった」と話した。
同館には高さ3メートルを超すイグアノドンやステゴサウルスなどの全身復元骨格もあり、大がかりな作業は、博物館の活動をサポートするボランティアのメンバーが担当した。
同館の高津翔平学芸員は「標本に触れる機会はなかなかないので、きれいにしながら恐竜のことも勉強してもらえれば」と話していた。【稲垣洋介】