北九州市小倉南区のファストフード店で中学生の男女2人が男性に刺された事件で、亡くなった市立中3年、中島咲彩(さあや)さん(15)の通夜が16日、同市内で営まれた。
参列した同級生の女子生徒は「(中島さんは)明るくて、みんなのムードメーカーだった。『天国に行っても忘れないでね』と声をかけました」と話した。生徒の父親は「(会場は)子どもたちの泣き声しか聞こえず、とてもつらいものでした。犯人が捕まっておらず、塾に一人で行かせるのも不安です。今は、早く犯人が捕まってほしいという思いでいっぱいです」と語気を強めた。
中島さんと同じ中学校に子どもが以前通っていたという50代の男性会社員は「会場内にご友人からのメッセージを書く紙があり『仲良くしてくれてありがとう』という言葉が多かった。明るい子、優しい子だったんだなと感じた。事件に巻き込まれたことが信じられず、許せない」と語った。【反田昌平、成松秋穂】