国際電話を使った特殊詐欺が多発していることを受け、愛知県警豊橋署が、国際電話の着信を休止する手続きの補助を行っている。県内初の取り組みで、9日の開始以降16日までに高齢者を中心に128人が来署し、手続きの補助を受けた。31日まで実施する。
特殊詐欺には国際電話が使われるケースが多く、被害防止には休止手続きが効果的とされる。同署は「俺ん家(オレンジ)はだまされんもん(レモン)大作戦」と称し、署員が書類の書き方などを手助けし、手続きを終えた来訪者にみかんとレモンを手渡している。
竹村賢二署長は「犯人と話すと巧みな話術でだまされてしまうリスクがある。被害防止のためにも、署に手続きに訪れてほしい」と呼び掛けている。
手続きには身分証明書と自宅の電話番号がわかる書類が必要。市民以外も補助が受けられる。【塚本紘平】