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もみの木や雪だるまも ひも結んで作る「マクラメ」作品展 栃木

毎日新聞 2024年12月21日 10時15分

 ひもを結び、さまざまな模様をつくる技法でインテリア雑貨やカバン、アクセサリーなどを制作した「マクラメ作品展」が、栃木県日光市今市の「道の駅日光」内の「船村徹記念館」企画展示エリアで開かれている。

 マクラメはアラビア語が語源とされ、「交差して結ぶ」の意味があり、ひもを結んで作ったものに使われる。日本でも歴史は古く、正倉院の御物などにも、ひも結びが残されているという。

 作品展を主催するサークル「ちゅうりっぷ」代表で、日本マクラメ普及協会講師の清水せつ子さん(63)は、約25年前、同市出身の藤田サトさんが開いた展示会をきっかけに興味を持ち、小中学校の教師をしながら月2回、教室で学んだ。

 2017年に講師になり18年に早期退職してからは、月2回、日光市内で藤田さんの活動を引き継いで教室を開いている。また、「リハビリにもつながる」として市内の高齢者施設「あおぞら」で、お年寄りにマクラメの作品づくりの指導を行っている。

 作品展にはタペストリー、クリスマスケーキ、クリスマスリース、もみの木、雪だるま、バッグなどサークルのメンバーと清水さんの作品、あおぞらの高齢者の作品など100点以上が展示されている。

 マクラメには専用の「ひも」もあるが、麻、革、細いコードなど、なんでも使うことが可能。ひもの色や素材、太さ、結び方によって、風合いの異なる作品を作ることができる。結び方は数百あるとされるが、「平結び」と「巻き結び」の二つを習得すれば基本的なものは作ることができるという。立体的な人形などの形を作りやすいのも特徴だ。

 普及協会の会員による県内のマクラメ教室は、藤田さんと清水さんが主催しているものだけだが、ユーチューブにはマクラメ作品のさまざまな動画がアップされており、個人的に楽しんでいる人もいるという。清水さんは、「手でひもを結ぶだけで、世界に一つだけの作品が作れる。知って、楽しんでくれる人が増えたらうれしい」と話す。

 25日まではクリスマス飾りを中心に展示されている。それ以降は、正月飾りを中心に展示の予定。1月11日には午後1時から3時まで体験会もある。会期は同13日まで。問い合わせは「道の駅日光 日光街道ニコニコ本陣」(火曜定休、29日~1月3日休館、0288・25・7771)。【有田浩子】

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