札幌市の歓楽街・ススキノで11月、5人が負傷した雑居ビル火災で北海道警は20日、火を付けたとみられ、意識不明の重体となっていた男性(41)が19日夜に死亡したと明らかにした。道警は現住建造物等放火容疑などで男性を調べており、容疑者死亡で書類送検する方針。
道警によると男性は札幌市東区北38東18の職業不詳、久保裕之容疑者。司法解剖の結果、死因はほぼ全身に重いやけどを負った「広範重症熱傷」だった。
火災は11月26日午後3時20分ごろ、札幌市中央区の6階建て雑居ビルで発生。久保容疑者は2階のガールズバー店内でガソリンのような液体をまき、放火した疑いが持たれている。
捜査関係者によると、久保容疑者は負傷した店舗従業員の20代女性と別れ話を巡るトラブルになっていたとみられる。【後藤佳怜】