日本モンキーセンター(愛知県犬山市)は20日、冬の風物詩「たき火を囲んで暖を取るヤクシマザル」の姿を、21日の冬至から始まる一般公開を前に報道陣に披露した。約120匹のサルたちが、背中や腹を温め、うっとりした表情を見せていた。
1959年、東海地方に甚大な被害をもたらした伊勢湾台風で、木曽川に流れ着いた廃材を集めて職員がたき火をしたところ、好奇心の強い子ザルたちが集まったのが始まり。それ以来、親ザルもたき火で暖を取るようになり、現在は8世代にわたって受け継がれているという。
一般公開は正月三が日を含む、来年1月26日までの土日祝日。毎回午後2時からは「ほかほかおイモタイム」も実施され、たき火で焼いたイモをサルがほおばる姿も見ることができる。【山崎一輝】