忘年会や新年会を実施する企業の割合は高知県が77・8％で全国1位、お隣の徳島県は43・6％で46位――。民間信用調査会社の東京商工リサーチが12月上旬、全国の企業を対象にインターネットで行ったアンケート調査で対照的な結果が出た。他の四国の県は、香川県61・5％、愛媛県56・5％。「酒をくみ交わせば誰とでも仲良くなれる」という宴会好きな高知の県民性が表れる数字になった。
全国6529社（うち高知36社、徳島55社、香川65社、愛媛92社）が回答。「実施する」の全国平均は59・6％で、コロナ禍後では最も高くなった。ただ、コロナ禍直前の2019年（78・4％）と比べて20ポイント近く低い。「コロナ禍前は実施していたが、今回は実施しない」と答えた全国の企業で、理由（複数回答）は「開催ニーズが高くないため」が65・1％で最多、次いで「参加に抵抗感を示す従業員が増えた」が36・6％だった。
同社は「コミニュケーションのあり方がコロナ禍を契機に大きく変わり、親睦や一体感を宴会に求める時代は変化を迎えたのかもしれない」と分析している。【前川雅俊】