福岡県教育委員会は25日、県立学校に自転車で通う生徒に対し、2025年度からヘルメットの着用を義務づけると発表した。生徒の安全確保と交通安全意識の向上が狙い。
県教委によると、24年度は全県立高校の95校が自転車通学を許可しており、生徒の約6割に当たる約3万9000人が自転車で通学している。7~9月、高校生の自転車乗車中の交通事故は118件発生し、うち約半数の58件は登下校時に起きていたという。
また、7月の調査で高校生のヘルメットの着用率は約8%(全体約13%)で年代別で最も低かった。別の調査では、高校生がヘルメットを着用しない理由について「誰も着用していないから」などの意見があったという。
改正道路交通法施行で、23年4月1日から全自転車利用者のヘルメット着用が努力義務となっている。県教委によると、各学校の校則などでヘルメット着用を自転車通学の条件とするという。【山口響】