絶滅危惧種の冬の渡り鳥、ツクシガモが、福岡市東区の和白干潟に飛来している。
カモ類としては珍しく雌雄同色で全長約60センチ。白い体と赤いくちばし、頭や首は黒色、肩から胸にかけて褐色のネクタイを締めたような模様が特徴だ。貝やエビ、小魚、海藻などを食べる。
ユーラシア大陸の温帯で繁殖し、越冬のため主に九州北部に飛来する。古くこの地方を指した「筑紫(つくし)の国」にちなんでその名がついたといわれる。
環境NPO「ふくおか湿地保全研究会」の服部卓朗代表によると、12月中旬には100羽以上を確認。2月末ごろまで見られるという。【写真・文 野田武】