東京電力は26日、福島第1原発2号機で実施した溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の試験取り出しを、初回と同じ釣りざお式装置を使って来春に再び実施すると発表した。カメラを交換し先端の装置を改良した上で、2025年3~4月ごろに着手する。
原子力規制委員会が、一度採取に成功した釣りざお式装置を継続して使い、試料の数を増やすことを提案していた。
東電は本来、遠隔で操作でき、原子炉内を自在に動かせるロボットアームを使う計画だった。しかし今年8月にケーブルの経年劣化が見つかり、類似箇所の交換が必要で、性能確認の試験も続いているため、依然、取り出しに使える状態にはないという。【高橋由衣】