年末年始の帰省ラッシュが28日から本格化し、JR東京駅はスーツケースや手土産を持った利用客で混雑した。
JR東海によると、28日午前は東京駅発の下りの指定席がほぼ満席になった。
今回の年末年始は最大9連休も可能なカレンダーとなっており、京都に帰省するという埼玉県の会社員男性(41)は「親族で祖父の100歳を祝うために帰省し、その後は旅行でバンコクに行く」と話した。
ダイヤの乱れも起きた。28日早朝に岡山県備前市の山陽新幹線沿線で火災が発生し、一部区間で運転を見合わせ、その後も山陽・東海道新幹線の一部に遅れが発生した。
東京駅の改札前にいた会社員、原知範さん(44)は「友人と名古屋市で開催される音楽コンサートに行く。朝から新幹線に遅れが出ていたが、無事に行けそう」と安堵(あんど)。5歳と3歳の娘と3人で大阪に帰省するという千葉県市川市の会社員の女性(33)も「新幹線の遅れで少し待ちくたびれたが、子どもたちは祖父母に会うことを楽しみにしているので、頑張って帰る」と笑顔で話していた。
東海道・山陽新幹線は混雑予防のため来年1月5日まで「のぞみ」を全席指定席で運転している。【鳥井真平、巽賢司】