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佳子さま、30歳に 多様な公務に従事、全日本ろうあ連盟の仕事も

毎日新聞 2024年12月29日 0時0分

 秋篠宮ご夫妻の次女佳子さまは29日、30歳の誕生日を迎えられた。伝統工芸の振興や国際親善など多様な公務を担っており、宮内庁によると、誰もが幅広い選択肢を持てる社会を願いながら臨んでいるという。

 この一年は、地震や豪雨に見舞われた能登半島の被災者を案じる姿が度々あった。日本工芸会総裁として各地で伝統工芸作家らと交流し、10月に日本伝統工芸展のために金沢市を訪ねた際は、作家から被災状況や作品に込めた思いを聞き、お見舞いを伝えた。

 宮内庁によると、被災者支援を含め社会に尽力する人たちに敬意と感謝の気持ちを持ち続けている。10月に「ガールズメッセ2024」に出席した際は、暴力をなくすための活動や防災の重要性を伝える活動をする女子中高生らと懇談。式典で「声をあげて行動を続けることはエネルギーを要し、勇気がいる」とたたえ、「皆さまの活動を知ることで行動を起こす人もいるかもしれません。こうした連鎖の広がりを願います」と述べた。

 外交関係樹立125周年にあわせて5月にギリシャを親善訪問したり、来日した外国要人と秋篠宮邸で交流したり、国際親善の公務も数多くあった。

 公務と並行して全日本ろうあ連盟の仕事も続けている。非常勤嘱託職員として週2日のペースで通勤しているという。【山田奈緒】

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