男子陸上長距離の第一人者、瀬古利彦さん(68)が鹿児島県指宿市の「指宿観光大使」に任命される。第42回いぶすき菜の花マラソン(市などの実行委など主催)がある12日、委嘱式が行われる。
瀬古さんはマラソンで「世界最強」と言われた元日本記録保持者で、1988年のびわこ毎日マラソン優勝など印象的なレースで陸上界を彩った。現在は解説者としてお茶の間でおなじみの存在だ。
いぶすき菜の花マラソンでは、2016年からスタート地点でランナーを激励したり、テレビ解説したりしてきた。今年も同様に大会の盛り上げ役を担う。午前9時号砲で大半の選手がフィニッシュした午後3時半、指宿総合体育館前アトラクションステージで委嘱式に臨む。
市は今後、瀬古さんの活動を通して指宿の良さを広めてもらうという。市特産のソラマメと温泉が大好きという瀬古さんは「これまで以上にいぶすき菜の花マラソン、そして素晴らしい自然やおいしい食べ物、たくさんの指宿の魅力をPRしていきます」とコメントしている。【梅山崇】