宇都宮動物園(宇都宮市上金井町)は希少種のクロヒョウを昨年12月4日、浜松市動物園から新たに迎えた。クロヒョウは5歳のオスで名前は「ソル」。現在は慣らし公開中で、夕方3時以降に運動場に出てくることが多くなってきたという。
クロヒョウはヒョウやジャガーの中でまれに見られる「メラニズム」の遺伝的特徴を持つ希少種。国内の動物園では9頭だけ飼育されている。
近年ヒョウは生息地の開発や密猟などで減少し、国際自然保護連合(IUCN)では2016年に「野生絶滅の高い危険性」がある「危急種」に分類。現在は野生での絶滅リスクに直面していると言われている。
同園ではクロヒョウの展示を通し、動物愛護や環境保全について多くの人に考えるきっかけにしてほしいとしている。【松沢真美】