しまね海洋館アクアス(島根県浜田市)で昨夏に相次いで生まれたシロイルカの赤ちゃん2頭が順調に育っている。母イルカ「アンナ」の子は人に慣れる限定公開を経て、今では通常観覧になり、母子で元気に泳いでいる。一方、母イルカ「アーリャ」が死んだ赤ちゃんは飼育員が人工飼育しており、哺乳瓶でミルクを与える動画や写真を展示した特別展「すくすくシロイルカ成長日記」が同館3階で開かれている。
2024年6月24日にアンナが生んだ子は雄で、誕生時は体長約155センチ、体重約55キロだったが、今では185センチ、150キロに成長し、小魚を1匹丸ごと食べている。同年10月16日から別館シロイルカ繁殖プールで通常観覧となり、母親に甘えたり、遊んだりして来場者を楽しませている。
7月1日に生まれたアーリャの子は雌で、バックヤードで飼育員が育てている。体長約160センチ、体重約60キロだった体は187センチ、120キロになり、今では魚の切り身を食べるように。人工飼育の様子を紹介する特別展では、口から胃に通した管でミルクを与える段階から、自力で哺乳瓶で飲むまでの様子を動画や写真で解説。他にシロイルカが脱皮した皮も展示され、親子連れが興味深そうに見ている。特別展は13日まで。
問い合わせは同館(0855・28・3900)。【村瀬達男】