日本列島を最強寒波が襲う中、懸念されるのが水道管や給湯器の凍結による故障だ。11日からの3連休は全国的に気温の低い日が続き、日本海側を中心に大雪が予想されている。東京など関東地方でも積雪の恐れがあるという。どう注意すればいいのか。
東京都水道局によると、水道管は気温がマイナス4度以下になると凍結しやすくなる。風が強かったり、日当たりが悪かったりする場所では、それより高い温度でも凍結の恐れがある。水が使えなくなるだけではなく、凍結で水の体積が膨張して水道管に亀裂が入り、漏水などにつながるケースもある。
特に注意が必要なのは、屋外でむき出しになっている水栓だ。凍結防止には、少量の水を流し続けることが有効だ。直接外気に触れる部分に毛布や発泡スチロールなど保温材を巻き付けても対策になる。
万が一、凍結で水が出なくなってしまっても冷静に対処したい。凍った水道管や蛇口にいきなり熱湯を掛けると、破裂することもある。水道局は「40度程度の湯をゆっくりかけて」と呼びかけている。
屋外に設置されていることも多いガス給湯器はどうか。東京ガスによると、一般的に給湯器本体内にある配管には凍結防止機能が備わっているため、めったに凍結することはないという。むしろ重要なのは凍結防止機能を正しく作動させることだ。
正常に機能が働かない要因の一つが、給湯器の電源プラグの不具合。プラグが抜けているなどし、配管を温めるヒーターが動かないトラブルだ。
追いだき機能がついている風呂釜は、浴槽などにたまった水を自動で循環させることで給湯器の凍結を防ぐ機能が備わっていることも。気温が5度以下になっても、浴槽の水位がお湯の吹き出し口より5センチ以上高ければ自動的に機能が作動する。逆に浴槽の水位が低いと水がうまく循環せず、凍結につながる恐れがあるという。【嶋田夕子】