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王将戦12日開幕 藤井王将と永瀬九段が抱負「読み深めていけたら」

毎日新聞 2025年1月11日 18時45分

 将棋のALSOK杯第74期王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社、日本将棋連盟主催、ALSOK特別協賛)が12日、静岡県掛川市で開幕する。藤井聡太王将と挑戦者の永瀬拓矢九段は11日、市内で記者会見に臨み、将棋ファン注目の一戦に向けて抱負を語った。第1局は12、13日、掛川城二の丸茶室で行われる。【山田英之】

 王将戦4連覇がかかる藤井王将は「いろいろな手を探って、読みを深めていけたら」と語った。永瀬九段については「技術面と取り組み方の両面で刺激を受けている方」と話した。

 今年のタイトル戦の始まりにあたって「対局を通じて感じた課題が多くあるので、改善していける1年にしたい」と言う。掛川での対局に関して「掛川城二の丸茶室は素晴らしい雰囲気。地元の方々に歓迎していただける印象を持っている。期待に応えられるように頑張りたい」と意欲を示した。また、勝負メシやおやつに「今年も楽しみにしています」と期待していた。

 叡王1期、王座4期の通算タイトル獲得計5期を誇る永瀬九段は「藤井王将から2日制のタイトル戦で、タイトルを奪った人はいない。誰かが突破口を開かないといけない」と決意を示した。掛川について聞かれると「お茶がおいしい印象。以前の王将戦で訪れた時、フレッシュジュースをいただいた。イチゴやキウイのジュースを飲むのが楽しみ。堪能したい」と語った。

 会見に先立って藤井王将と永瀬九段は掛川こども王将戦(将棋によるまちづくり実行委員会など主催)が開催された市立中央図書館を訪れた。

 小中学生の対局を見学した藤井王将は「将棋の面白さを感じて、楽しく続けてくれたら、うれしく思います」と子どもたちに呼びかけた。永瀬九段は新型コロナウイルス感染拡大時に減少した、対面で将棋を指す機会が復活したことを喜び、「子どもたちの熱気を感じられた。将棋への熱があることをとてもうれしく感じた」と感心していた。

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