12日午後0時20分ごろ、大阪市中央区の大阪府庁本館で「においがし、ベルが鳴っている」と警備員が119番した。消防が出動し、約20分後にほぼ消し止められたが、地下1階の倉庫の天井など約5平方メートルが焼けた。けが人はなかった。
大阪府警東署によると、この日は午前中から地下1階で電気系統の工事があり、業者や府庁職員など約20人がいたが、発生当時、倉庫周辺は無人だった。同署が出火原因を調べている。
府庁舎管理課によると、火元の倉庫は工事の対象外で施錠されており、人の出入りもなかった。保管されていた公文書の一部が焼損した可能性があるという。吉村洋文知事はX(ツイッター)で「原因を究明中で、詳細は改めて公表する」と発信した。
府庁本館は1926(大正15)年完成。現在利用されている都道府県庁舎としては最古となる。【岩本一希、郡悠介】