13日の成人の日に先立ち、茨城県内各地では12日、二十歳を祝う式典が開かれた。アクアワールド県大洗水族館であった大洗町の「二十歳の集い」には、新成人129人が参加。アシカが得意の書道を披露して祝福した。
大洗町ではイルカやアシカのショーで用いられる「オーシャンシアター」を会場とし、晴れ着姿やスーツ姿の新成人が参列した。式典の祝辞で国井豊町長が「これまで蓄積してきた力を自信に変え、自らの夢に向かってさまざまなことにチャレンジしてほしい」と激励。新成人代表で新潟大2年の菅原慧心さん(20)は「上品でマナーがあり、時にはウイットに富んだ会話ができる礼節のあるかっこいい大人になれるよう努力したい」と謝辞を述べた。
その後「おめでとうオーシャンライブ」と称し、アシカやイルカによる20分間の特別ショーが開幕。「たくさんのことに挑戦してほしい」との願いを込め、2匹のアシカが分担して「挑」の字を描くと会場からは歓声が湧き起こった。トレーナーが「困った時は助け合いを忘れずに」と声をかけると、アシカ同士がキスをするパフォーマンスもあり、会場はさらに熱を帯びた。
2022年4月の民法改正で成年年齢は18歳に引き下げられたが、県内では20歳になる世代のみを式典の対象としている。県によると、今年の県内の対象者は昨年より205人多い2万7720人。式典は11日は5市村、12日は39市町村で行われた。【信田真由美】