藤井聡太王将(22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦するALSOK杯第74期王将戦七番勝負の第1局(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)は13日午前9時、静岡県掛川市の掛川城二の丸茶室で2日目の対局が始まった。中盤戦で攻勢に立つ永瀬九段の封じ手は7七桂だった。左右の桂馬を跳ね、さらに攻めの力をためた。
相掛かりの力戦になった本局。先手番を握った永瀬九段の深い研究をうかがわせ、防戦に立たされた藤井王将は1日目から辛抱を余儀なくされる時間が長くなった。
しかし、立会の森内俊之九段は「藤井王将は苦しくなっても僅差で終盤に持っていくのがうまい。これまで何度も逆転劇を見てきた」と話し、今後、藤井王将の勝負術がどのように発揮されるかが焦点となりそうだ。【新土居仁昌】