香川県丸亀市の丸亀城で13日、大手門から本丸に向かう約100メートルの「見返り坂」を走る速さを競う「第6回丸亀城一番福選手権」が開催された。小学生▽中学生▽一般――の3部門に過去最多の269人が参加し、傾斜10度の坂道を一気に駆け上がった。
見返り坂は急勾配のため、上る時に立ち止まって後ろを振り返りたくなることから呼ばれるようになったとされる。
小学生の部で18秒46のタイムで優勝した高知県南国市立日章小6年の大西正真さん(11)は、初出場だった。「1位になれてうれしい。坂は後半からきつく足が動かなかった。それでも全力を出し切った」と喜びを語った。母親と一緒に参加した丸亀市立城東小4年の角野仁咲(みさき)さん(10)は「目標タイムの30秒を更新できてうれしい。来年も挑戦したい」と息を弾ませていた。
2020年の第1回大会から企画している同市観光協会の金子柊斗さん(27)は「出場者は毎年増えており、手応えを感じている。来年は、仮装して走る部門を新設するなど新しい挑戦もしていきたい」と話した。【川原聖史】